2021年より「大学入学共通テスト」が始まります。
これは現高2生の大学入試から対応するもので、
数学、国語に記述式が導入され、
英語では民間資格や検定試験を併用することが決まっています。
※2024年(現小6生対象)からは民間資格、検定試験に一本化する方針です。
これだけ大きな入試制度の改革であるにも関わらず、
十分な情報収集・対策ができていない生徒さんや保護者の方も多くいるようです。
そんな中、対象資格・検定の一つTOEICが申込みを取り下げました。
「会場の設置や、社会的弱者への受験料の配慮など、
運営の形態が想定よりも複雑で、責任を持って対応することが困難」
が取り下げ理由です。
※TOEIC利用を検討していた受験生への救済処置として、
2019年度の受験結果に限り、活用が認められました。
ちなみに今回の民間資格・検定の利用は
「大学入試英語成績提供システム」
という名称です。
実績・技能評価・整合性・公平性・データ管理などの観点から、
12の参加要件を満たす必要があります。
従来型の英検(1次筆記、2次面接型)が対象外なのは、
「1回の試験で英語4技能の全てを極端な偏りなく評価するもの」
という要件に該当しないことにあります。
「大学入試英語成績提供システム」は
受験機会の格差、試験会場数、試験監督・採点者 など、
様々な問題を不安視する声もまだまだあります。
当面はシステム導入大学の動向だけではなく、
参加する民間資格・検定試験の動向にも
注視する必要がありそうです。
—KATEKYO新潟—
プロ塾講師・プロ家庭教師