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新津駅前校教師の新田見です。
昨今の大学入試においては、総合型選抜や学校推薦型選抜の拡大によって、小論文などで表現力・論理力を試されることが多くなりました。小論文を書く上で重要なことは、論理的な文章を書くということです。そうは言っても、事前の知識や準備が何もなくては、筋の通った論理性の高い文章は書けません。では、どうすれば論理的な文章を書けるようになるのか、それは論理的な文章から論理性を学ぶことです。そこで有効なのが文章の要約です。
まずは素材を探してみましょう。身近にある新聞の社説、それが長くてイヤだなと思う人は、比較的短めな新聞の投稿欄から気軽に入るといいです。最初はジャンルを問わなくてもよいです。いきなりハードルを上げずに、まず書くことに慣れましょう。長めでも大丈夫な人は現代文などの教科書の論説文にチャレンジしてみましょう。字数は素材の文章の長さにもよりますが、新聞の社説や教科書の論説文であれば200字~300字、短めな投稿欄であれば100字まででよいです。
次に要約の方法ですが、問題提起→意見提示→意見展開→結論の四部構成で文章を読んでみましょう。問題提起をまず見つけるようにします。また、各段落の重要文、キーとなる言葉をチェックしながら読みましょう。キーとなる言葉とは文中で繰り返されている言葉のことです。その言葉について筆者は話題にしているわけですから、筆者はその話題についての問題提起を文中で必ずしているはずです。それを見つけ出したら、一つの文にまとめます。
問題を見つけ出したら、その問題の解決策となる意見(結論)を探しましょう。問題と意見(結論)が見つかったら、それをつなぎ合わせます。それをもとにして、途中の意見提示→意見展開の段落の要点を文脈に合わせて挿入していきます。このときに注意すべき点は、意見と具体例を仕分けしていくことです。筆者の最もイイタイコト(問題→意見)を探し出して書き出すことが要約の中心ですから、その意見の裏付け(根拠)となる理由や具体例は省略してもいいのです。
「文章書くのは自信ないなあ」と思っている人も大丈夫です。まず書くことに対するハードルを下げることが大事です。基本は文脈に従って、論理的な文章から重要文を抜き出すことです(文をまとめる必要は多少ありますが)。出来上がった要約文は読み返して、誤字・脱字や文脈のスッキリ度を確認しましょう。さらに、学校の先生、塾や家庭教師の先生にチェックしてもらうとなおよいです。独りよがりではない客観性のある文章になり、次に要約を書くときには、要約力、論理力がさらにアップしていることでしょう。
毎日の日課に取り入れてもいいですね。身近な文章からでも構いません。小論文対策のきっかけとして、ぜひ要約の練習にチャレンジしてみましょう。