続いて夏にスタートした生徒さんの指導実例です。
〈新発田市内の中学3年生男子〉
・新潟工業高校が第一志望
・今頑張っているスポーツを、強い高校で続けたい
・ただ勉強は本人のやる気がイマイチ
・兄も当学院で受講していた
★はじめの教育相談(7月下旬)での状況
・定期テストは5教科合計で100点台
・数学以外はすべて苦手
・通知表では最低評価の教科もある
★夏休み
少人数の特訓教室もありますが、監視の目がありつつも、方向性をきちんと個別に示して本人に合わせて受講できるマンツーマン指導の回数を取ることを優先しました。
担当教師の初期分析は、
①理解力は悪くないが本当にやる気が無い
②慣れない勉強に対しての疲労感がすごく大きい
③2年生までの内容に穴が多すぎる
というものでした。よって、最弱点である英語はほどほどにして、それ以外の教科の穴埋めを優先的に行うことにし、得意の数学を織り交ぜることで本人の達成感を大切にした指導で進めることにしました。
★秋から受験まで
指導中は頑張ってくれるようになりましたが、宿題の達成率が芳しくなかったため、普段の水曜日の指導以外にも「自習に来る曜日」として月曜日と金曜日も通ってきてもらうことにしました。
おそらく夏休み終盤に受けた模試が5教科で112点という結果で、さすがに本人もピンチだと悟ったのか、この提案はすんなり受け入れてくれ、サボることなく通い宿題の達成率も上がっていきました。
比例するように模試の結果も伸び、受験直前には153点までアップしています。
(定期テストも128点⇒255点にアップ)
十分勝負になるところまで来ましたが、内申のこともあるため、あと一押し欲しいところです。
そこで、直前は理科に力を入れ(もともと数学は好きだったので伸びる要素はありました)、最後の追い込みをかけます。
そして何とか無事喜びの声を聴くことができたのです。
【教育相談員より】
何しろ1~2年生の穴が多かったことと本人の気持ちが前を向いていなかったことで、受験に間に合うか心配していました。「私立高校の併願が受からなかったら第一志望を諦めなくてはいけない」くらいの状況でした。無事併願に合格し、何とかギリギリ間に合いましたが、あと少しスタートが遅かったら違う結果になっていたかもしれません。