首都圏私大は、この3年で劇的に難関化!
新聞・報道などでご存知の方も多いかと思いますが、
政府の方針で、首都圏の私立大学は、合格者を定員の
1.1倍までしか出してはいけなくなりました。従来は、
入学辞退者(例えば、明治大と日大に合格した場合、
明治大に進学し、日大への入学を辞退するケースなど)
を想定し、定員の倍以上の合格者を出していました。
しかし、その上限が定員の1.1倍までになったため、
2015年度以降、首都圏の難関・有名私大の合格が非常
に厳しくなってきていました。
大手予備校が予想する偏差値にも影響がでてきており、
GMARCH(学習院・明治・青学・立教・中央・法
政)の各大学は2年前と比較して、偏差値が2.5程度上
昇しています。それに続く日東駒専神(日大・東洋・
駒澤・専修・神奈川)の各大学も概ね2.5程度、高い場
合は5.0も偏差値が上がっています。ここまでくると、
2年前とは別の大学を受験する感覚です。当然、センター
利用型入試は定員も少なく、また上位大学を受験する生徒
が「滑り止め」として出願することが多いため、ますます
合格が難しくなっています。
経済系学部を例にすると、明治(政経-経済)はセンター試
験3科目での得点率は90%以上が要求されます。また日東
駒専神では低くて70%以上、高ければ80%以上です。得
点率90%以上となると東大レベルです。
一方で、新大が全学部を平均すれば70%以上ですから、日
東駒専神にセンター試験利用型入試で合格しようと思った
ら、新大に合格できるレベル以上の学力が要求されること
になります。2019年度入試では、KATEKYO柏崎から、
明治・青学・立教・中央、日大・東洋・専修にも合格者を
輩出していますが、いずれもセンター試験利用型入試では
なく、各大学が個別に実施する「一般入試」での合格でし
た。
「センター利用型入試」は、直接、受験会場に出向く必要
もないため、便利な受験方法ですが、ここまで難度が高ま
っていることを考えれば、GMARCH、日東駒専神は、
一般入試での合格を目指すべきです。新年度も国公立大希
望の現役生は多いはずですが、こうした現状の把握が、ま
ずは必要です。