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新津駅前校教師の丸山です。
「人一能之己百之。人十能之己千之」『中庸』より
人、一たびしてこれをよくすれば、己はこれを百たびす。人、十たびしてこれをよくすれば、己はこれを千たびす。意味としては、人が1回するのであれば、自分は100回する。人が10回するのであれば、自分は1000回する。これは、私の通学していた小学校では、前身となる寺子屋の時より掲げられていたスローガンみたいなものです。これを小学生時代よく先生に言われ、練習をしたものです。世の中は、能力に差があるのが普通です。学力が高い低いというのは、高校生までなら身に付けてほしい学力に早く到達出来るか、そうでないかの違いでしかありません。能力の差として表れるのは、早さの差なのです。では、早く到達出来る人とそうでない人が、同じ練習量をこなしたとします。身につけてほしい学力までに、同じ時間で到達出来るでしょうか? 出来ませんよね。しかし、出来なかった人はそこであきらめてしまう人が多いです。もう少し続ければ到達出来るのに、先に出来た人を見て同じように出来ないから、才能がないとあきらめてしまうのです。「やったけど出来なかった」という人がいますが、何回くらいやりましたか? 問題文を10回は読みなおしましたか? 解説文を10回でも繰り返し読みましたか? それを見て同じ問題でも10回やったりしていますか? 2、3回しかやらないで、出来ないと言うなら全然足りません。ここで言う10回は例えで、10回やればいいという意味ではありません。「出来るまでやり切ったか」が大切なのです。ですから、練習するときは、時間や回数ではなく到達度で学習の区切りとしましょう。
そして、出来ないことが多いということは、伸びしろが多いということ、これからどんどん伸ばせる余地がある。出来ることがどんどん増える楽しみを、私たちと味わってみませんか?
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