さて、まずはコチラをご覧ください。
一昨年まで実施されていたセンター試験の導入当時、
3年間の平均点推移です。
それまでの「共通1次」から変わった第1回目(1993年
1月)は、多くの科目で平均点が高くなっています。
そして注目したいのは、2年目・3年目の平均点推移
です。ココから、
①初年度は平均点が高くなる傾向が強い
②その反動で第2回目は、前年の平均点を
下回る科目が多かった
③基本科目の「数学Ⅰ(※現「数学ⅠA」)」は、
2年目の下がり幅が大きかった
④実施3回目までは、平均点が続落する科目
も多い
ということが分かります。
では、大学入学共通テストの第2回となった2022年
度の平均点は、どのように変化したのでしょうか。
1/21現在の中間報告は下の通りです。
最も下がったの「生物」は‐23.83点、そして話題に
もなっている「数学ⅠA」は‐19.72点、「数学ⅡB」
も‐16.87点と大幅なダウンです。
センター試験の導入時と同じような難関化の傾向が
表れています。
このように平均点が低くなった場合、実力のある上
位層と、そうでない中位層・下位層に二極分
化します。当然、上位層は有利に、中位層・
下位層は不利になります。
多くの現役生の場合、共通テストが終わってから国
公立大の2次試験対策を開始します。特に、共通テ
ストで得点を伸ばすことができなかった中位層・下
位層は、2次試験で挽回を図ることが必要になりま
すが、あまりに対策期間が短く、それも難しくなる
のが、実際のところです。また、高校入試と違って
ライバルの中には、既卒生(※浪人生)も含まれるた
め、より一層、現役生は共通テストで高得点をマー
クし、先行逃げ切りを図ることが重要です。
ここで改めて、センター試験導入後3年間の平均点
推移を確認しましょう。先ほどの通り、
④実施3回目までは、平均点が続落する科目
も多い
ということは、現高2生が受験する2023年度 大学
入学共通テストでも、平均点が続落する科目、つま
り、今回よりも難化する科目があると予想されます。
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