「いざ、小論文!」とは言うものの...。
そこで、KATEKYO柏崎の飛田先生にお話を聞いてみ
ました。
先生は、大学時代は金属に関する研究をされ、それ
を論文にまとめていました。卒業後も一般企業で金
属素材の製造部門で材料開発を行い、その内容を特
許として申請するための文書を作成していました。
こうしたことから、「理系の小論文の書き方」につ
いてうかがいました。
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教 務:まず、「小論文」の基本は何でしょう?
飛田先生:小論文は、設問のテーマや資料に対して
自分の意見や主張を文章にするものです。
作文や感想文は自分の感じたことや気持
ちを伝えられれば良かったですが、小論
文では自分の意見や主張を理論的、客観
的に伝えることが求められます。そのた
め、自分の思ったように書くのではなく、
読み手を説得するために序論、本論、結
論の文章構成が必要です。
教 務:ポイントは何になりますか?
飛田先生:小論文で重要なことは、自分の意見が設
問のテーマに対して明確な答えとなって
いるか、また、その理由付けかが理論的
に説得できるものになっているかです。
また、自分の意見や主張に他者とは違う
視点も盛り込むことができれば更に良い
ものになります。
教 務:違った視点も大事なんですね。
出題傾向はどう分析されていますか?
飛田先生:設問には、課題文を読んで答えるものや、
時事問題がテーマのもの、グラフなどの
資料を読むものなど、いろいろなタイプ
あります。すべてのタイプに対応しよう
とすると、その分野の知識が必要になる
場合もあり、時間もかかります。志望校
の出題傾向を把握して対策することが重
要になります。
教 務:まずは志望校の出題傾向の把握ですね。
ところで先生は理系の出身ですが、医療
系や理工系学部の小論文で注意しなけれ
いけないことはありますか?
飛田先生:専門的なテーマや文章が設問となること
があることです。志望校の過去の設問を
確認して、知らないテーマについては、
そのテーマに関する本やネット記事を読
んでおく準備が必要です。
また、専門的なテーマや文章に加えて表、
グラフも示される問題があります。数値
やグラフの変化を読み取るだけではなく、
設問に対して一番影響を与えているデー
タを見つけることが重要です。そして、
そのデータが他のデータとどのような関
係を持っているかを考察することで、将
来の予測や数値を向上させる提案に結び
つけることができ、自分の意見や主張が
更に説得力のあるものになります。その
ため、文章を書き始める前に、数値やグ
ラフから導かれる結論となるように自分
の意見や主張を考えることがとても重要
です。このような設問に慣れておくこと
が必要です。
教 務:さすが、理系出身ですね。「設問に対し
て一番影響を与えているデータを見つけ
る」ですとか、特に「(将来の)予測や
数値を向上させる提案に結び付けるか」
などは、思いつきませんでした。
そんな先生が、小論文を書く際の難しさ
とは、どんなところでしょうか?
飛田先生:テストでは、時間や文字数の制限がある
中で、文章構成や誤字脱字に注意しなが
ら自分の意見を理論立てて書かなければ
なりません。初めて見るタイプの設問だ
った場合、どう書きだそうか悩むことに
なります。実際のテストを想定して、対
策や練習を繰り返すことが本番で混乱す
ることなく、実力を発揮することにつな
がると思います。
教 務:飛田先生、ありがとうございました。
毎年のことですが、1学期中間考査が終わ
った頃から、「小論文対策」のご依頼が
一気に増えます。
医療系・理工系の小論文対策も多いと思
われますので、ご担当をお願いしますね。
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いかがでしたか? 一概に小論文といっても、文系
と理系ではアプローチの仕方や注意するポイントも
違ってきます。ぜひ、小論文対策の参考としてくだ
さい。
1学期中間テストが終われば、評定平均はほぼ決定と
なります。総合型選抜・学校推薦型選抜で小論文対
策が必要な受験生のみなさん。
ぜひ、KATEKYO柏崎にご相談ください。
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